【徒然生放送ブログ】第4回『社会人編』―ラストチャンス―
このブログは【学生編】【社畜編】【新社会人編】に分けて色々と語ろうと思います。
今回は出会いをスルーし続けると最後に最後に訪れる【社会人編】の内容について。
社会人編の設定
時間軸としては社畜編の数年後になります。
家庭教師の副業も、コレットからの誘いにも乗らずにいるとここに到達する事になります。
社畜編で主人公は独り暮らしをしてますが、同じ部屋でずっと過ごしている状態です。
背景周りでも少し差をつけたいなと思いまして、
社畜編より生活が落ち着いて来ている雰囲気を出してみてます。
社畜編ではまだ引っ越してきたばかりなので、
学生編の主人公の部屋にあったゲーミングPCをそのまま持ってきたりしてますが
社会人編では処分されて生活がテーブル周りで完結するようになってきてます。
段々と動く範囲て狭まっていきますよね……。
社会人編のこだわり
ここで一番やりたかった事は「年上の女性を口説き落とす!」です。
この手の恋愛モノで禁じ手並みに難しいシチュエーションて、主人公が先に惚れるなんです。
というのも、攻略出来るヒロインが複数いるのに先に主人公が特定ヒロイン「A」に惚れている状態だと他のヒロインルートに入るときの障害になってしまいます。
プレイヤー的には好きな女の子を入れ替える主人公を見せる事になるので、普段よりも厳しい目で見る事になります。
「え?お前Aが好きって言ってたのにBにいくのかよ?」と。
また、プレイヤーよりも先に主人公が好意を示すのでプレイヤーは主人公と距離感を感じ受け身になりやすくなります。
勿論、何とかする方法はあるのですが、各ルートにコンセプトとは外れたテキストを(ボチボチの量)費やす事になるのでわざわざ入れる必要性が見出せません。
それをするならイチャイチャテキスト増やした方がプレイヤー的には嬉しいと思ってます。
後、どのルートでも同じような話を入れる必要が出て来て、プレイヤーも望まないからこそ言い訳がましく感じて駄シリアス化するリスクも出てきます。
なので恋愛を主体に置いたキャラゲーではわざわざ主人公がスタートで好意を示す必要性はないんですよね。
……まあ、それをあえてぶっこんでいくとんでも企画があるんですけどね。
ASa Peojectから発売される『フタマタ恋愛』とかいうヤツです。
ASa Project フタマタ恋愛
これは上記の問題をノリと勢い、ギャグとコメディでぶっ飛ばして笑いに変えていく意欲作になります。
こちらも是非是非宜しくお願い致します(宣伝)。
閑話休題。
『1/1彼氏彼女』は各時間軸でヒロインと恋愛フラグが立つかどうかで時間が流れていく構成になっています。
そしてこの社会人編がラストになるからこそ、主人公は開き直りでヒロインにアタックをかけるシチュエーションが作れるようになりました。
今まで上記の問題により主人公がガンガン攻めるシチュエーションは作り難かったのですが、今回はそれが無いからこそ超能動的なニヤニヤシチュエーションが作れるようになっているのが一番のポイントになります。
普段やれなかったからこそ、プレイヤーの皆さんにとっては新鮮なシチュエーションにも映るかと思いますし開き直りの気持ちよさを体感して頂けるかと思います。
だからこそ、こちらでガンガン行きたいヒロインも『年上ヒロイン』にしたのです!
やっぱ、年上ヒロインこそ落としたいヒロインなんですよ。
向こうから勝手に来るのではなく、こちらが攻めて攻めてようやく振り向いてくれるくらいの格上感が
年上ヒロインの魅力を一番分かりやすく皆さんに伝えられるのではないかと考えました。
主人公も、歳を取ってチャンスは多くない現実を知ったからこその開き直りでもあるので学生編からお付き合い下さったプレイヤーの皆さんともシンクロしやすいとも思ってます。
泉多恵子というヒロイン―禁断の30歳―
ザ・お姉さんです。
『ピュア×コネクト』制作の頃から度々年上ヒロインの魅力を伝えるべくあれこれ模索してきました。
この手のギャルゲーて、年下ヒロインの需要に比べると年上ヒロインの需要て少ないんですよね……。
どうしても人気の無い設定のヒロインて攻略キャラからも除外されやすくなってしまい、やるときは「年上モノ」みたいな企画モノになる印象です。
(学園モノでは先輩ヒロインを年上ヒロインポジに置きはするのですが、1~2歳差でしかないのでメンタリティに結構縛りがあり本来の年上ヒロインポジになる教師になると一気に需要が……)
ですが、2次元のヒロインに罪はありません。どちらかと言うと制作側の私たちが該当ヒロインの魅力を伝えきれていない事が問題だと感じてました。
なので、チャンスがあれば優遇されにくいヒロイン属性にもスポットを当てたいとも考えてきました。
※『フレラバ』のときには不人気とされていた暴力ヒロインを魅力的に伝える事をコンセプトにして
「柊ゆずゆ」というヒロインを登場させました。
年上ヒロインは本当難しいですが、いつも「年上好きではない人がハマる年上好きを作ろう」をコンセプトにしてます。
それが一番分かりやすい年上ヒロインの魅力になるだろうなと。
今作の多恵子も、年上ヒロインに求める基本的なものを詰め込んでいってます。
何よりも先ず「甘えたい」!
なので仕事の出来るお姉さんです。だって、仕事の出来ないお姉さんはこちらが何とかしないといけなくなるので甘える余裕がなくなります。
勿論、そのスペックのヒロインの可愛さもあるのですが一歩上級者向けになっちゃうので今回は×。
「この人、凄い人だな!」
と、少し上に見てしまう感覚を基本に置いております。
この『仕事ができるお姉さん』がプライベートで自分とイチャイチャしてくれるのがたまらないのです。
多恵子は経営者としてノリにノッている状態であり、故に恋愛に対する興味が薄いです。
ここがポイントでして、今作は全体的に年齢感があがっているので年上ヒロインの多恵子もキャラゲーのヒロインとしては異例の30歳設定です。
30歳のヒロインが恋愛する気満々だと行き遅れ感が強くて、いい女感が薄れます。
「私の生き方はこうなのよ」とビシッと一本線を引いてカッコよく生きていて欲しいのです。
男が入り込む余地が無いところに切り込み、切り開き、達成していくカタルシスを感じて頂きたいです。
そういう意味では『1/1彼氏彼女』という企画でしか存在し得ないヒロインともいえます。
早瀬君がこだわる「リアリティ(Notリアル)」を一番感じる事が出来るかと思いますので是非皆さんにはプレイして頂きたいです。
年上好き、増えろー!