エグゼクティブディレクターの宅本うとです。毎回ブログをやらせて頂いておりますが、今回は生放送でお話した事を改めて文章化してお届けする事になりました。生放送のアーカイブと共に見て頂くと面白いかもですが、面倒な方は文章だけでOKです!(放送はほぼアドリブでグダグダなので……)
今回も色々な事を考え制作しておりますので、読んで頂けますと有難いです。
目次
ハジラブ企画の前身であるMaking*Loversについてお話していこうかと思います。
そもそも当時ちょっと早瀬君とこの企画について、色々と話をしてた時に、体験版をプレイしたときにちょっと印象付けさせるような企画とかを作りたいねっていう話をしていました。
SMEEだと「フレラバ」では「過程を大事にして友達から恋人へっていう順繰りに上がっていくステップアップ」というところを大事にしていました。
それは、「カノジョステップ」もそうだったんですが、そういうのをやっていく中で、この順序を逆転させて恋愛を成立させられないだろうか?という話が上がりました。
そうした時に、私たちとしてはこれは多分できるんじゃないのかなっていう感じてまして……結局のところ、恋愛って付き合ったから終わりになるわけではないんだという共通認識がありました。
付き合ったからといって別に全てがゴールっていうわけでもない、むしろここから本格的に好きになっていくんだよなっていう思いもあり、ここをむしろ重きにおいたような企画にしようと決めました。
既存のゲーム(SMEEだとフレラバとか)だと告白までに重きを置く分、どうしてもそこから先を追及しにくかった。
なのでここを深めていく事を考えてみたいな、といったところです。
ゲームの構成は、コンセプトをしっかり示せるようにメリハリをつけることを意識して、プロローグでバッと選択肢によるストーリー分岐点が出て来て、ヒロインとすぐ付き合うっていう流れになり、オープニングムービーが入って、本編が始まるっていう構成にしています。
そして、そこからヒロインと本当に恋心を実際そこで貯めていくっていうカタチです。
そこまで恋心が溜まって付き合うのではなくて、逆にもうなんやかんや付き合うことになってしまってから、改めてお互いを見た時に恋愛感情が増していくというシチュエーションです。
このシチュエーションじゃないと出来ない演出みたいなものもありまして、「Making*Lovers」では不慣れなふたりの距離感によるギクシャクを楽しんで頂く場面がありました。
北大路可憐っていう子がいるんですけれども、彼女とは先に付き合う……と言うかなし崩し的に同棲します。一緒に暮らす、という普通なら気心が知れているからこそ発生する行為を、恋心ががっつり高まっているわけじゃない状態で行ってしまう。
心の距離はまだ壁があるのに、肉体的な距離は近いっていうところのギャップと言うかズレがあり、だからこそ、そこで思い通りにならずドギマギしてしまったりだとかそういうギクシャクがあったりっていう部分が、思いのほかニヤニヤポイントになるよねっていうところを共感して頂きたく導入しておりました。
ハジラブも、冒頭からヒロイン1人と付き合うようなカタチになります。
まず付き合うことになり、恋心っていうのを貯めていき、ああやっぱり私はこの人のこと好きなんだなっていうような感じで、本当の恋人になる。
そして、さらに濃度を増していくっていう形の構成です。
攻略性とかは全く無いですが、だからこそ純粋に「恋愛」という部分のニヤニヤポイントを楽しんでいただけるのではないかなと思います。
4ヒロインにも恋愛に関するテーマがあり、それも魅力なので紹介します。
幼稚園の頃からの幼馴染です。幼馴染なので距離がもう最初の段階で近すぎるって言うところから始まります。近すぎるけども、それゆえに恋人というよりかはどちらかというと家族的な部分から入ります。なし崩し的に恋人関係になることになり、そこから改めて異性として接していく流れです。この変化がポイントになるのかなと思います。
この子がいわゆるママ味があるヒロインです。ちょっとロリっぽい外見なんですけども一番母性が強くて、包容力が高いという特徴を持っています。基本的にこの子に甘えていくような内容になるんですが、本人たちより周り(小唄の兄弟とか)が押して行く事で小唄と付き合うことになってスタートしていきます。
ビジュアルだと結構キャピキャピしているギャル系ヒロインです。……が、元々は陽キャというよりかは陰キャでして、陰キャが頑張って陽キャになり色々と見栄はってます!みたいな感じの子です。 良くも悪くも薄っぺらい部分が結構あるため、すぐにそこら辺が露呈してしまうっていうところの、わたわた感が結構可愛い子です。この子なんかも、見栄の結果で付き合うことになる――ていうような流れで始まっていきます。
この子はミステリアス系というか……何をしでかすか分からない、発言がすっとんきょうな子でもあります。根っこの部分では結構ちゃんとした芯があったりするので、ワケが分からないことを言いながらも、この芯が見えてくるとちょっと不意にドキッとさせられてしまうと思います。
付き合う起因としては、いろいろと初穂の周りには面倒なことがあったりするので、主人公をうまく盾役として使うような感じから始まりちょっと本気になってしまうっていう流れになります。すみません、細かくは是非体験版で。
「Making*Lovers」からの続きとして「俺デート」というシステムがあります。正確には「デートメイキングシステム」と言います。
デート場所をプレイヤーが自由に選択して、ヒロインとデートするシステムです。どうしても読み物テイストが強くなってしまいますが、ゲームをやっている以上、プレイヤーが自由に遊べる・能動的に入れる余地っていうのを作りたいなっていう思いがあり、デートする場所を選べるシステムを採用しました。プレイヤーがヒロインとデートをしたい場所に行って、実際にヒロインのリアクションを楽しんでほしいです。
「Making*Lovers」でも今作の俺デートは同じ仕様なのですが、一番推したいポイントは、このデートは失敗がないという点です。
主人公とヒロインが「デートどこに行く」という話になり、プレイヤーがそのデートの行き先を幾つか選択肢がある中で選んでいくことができるんですけれども、このデートは良いデート、悪いデート……と言うほどではないんですが、ちょっと失敗しちゃったみたいなパターンとかもあったりします。(好感度判定はありません)
結果として、もしデートに何か不都合があってもヒロインもまた主人公に対してより仲良くなっていこうという前向きな思いがあるので、向こうもちゃんとデートをうまく盛り上げるために、頑張ってくれます。
そういう意味合いも含めて失敗っていうものがないものになっています。お互いに頑張るデートが恋人関係の理想ですよね。
そんな感じですので、プレイヤーにはぜひ気兼ねなくヒロインと行きたい場所でデートを楽しんでもらいたいです。俺デートには、夜にどこで食事をするかも選ぶ事ができます。
例えば居酒屋であったり、主人公の家だとかそういうのもあったりはします。
なので、どこか出かけた後に主人公の家で食事、あるいはヒロインの家で飯を食事するパターンもあります。好奇心の赴くままに選んで貰いたいですね。
また、前半のまだしっかりと恋人になりきれていない、仲を深めるための俺デートと、実際もうエッチとか済ませた後の、ラブラブ状態になった後の俺デートの部分もあります。場合によっては、この2つの違いをデートで楽しむこともできますのでお楽しみに!
まだ開発中ものになりますが、ヒロインの色々なステータスやエピソード的なものがわかるカイセキ画面になります。
序盤でこそ隠されている部分が多いのですが、【?】の部分のエピソード的なものからステータス的情報まで、ストーリーが進むにつれてどんどん明らかになっていくものになります。
また、本作の恥じらいシステムの部分にもちょっと絡んでくる項目にもなります。
基本的には、ストーリーを追いつつ、彼女のことをしっかり確認したりするのが主な特徴になります。
今作のハジラブMaking*Loversのハジラブの部分の理由として、恥じらいをプラスする、恥じらいをテーマに制作を進めています。その恥じらいをみなさまにわかってもらうために、恥じらいゲージというものを搭載しています。
ここの部分はゲーム的なものではなく演出になるんですが、この恥じらいゲージが出現したときは、なんやかんやヒロインが恥じらっているんだよというのを視覚的にわかりやすく演出するものです。
この恥じらいバロメータがどんどん溜まって100%になると、ボンッというような形でヒロインの恥じらいがかなり強くなっている事を示してくれます。
そして、これが起こるとなんなのかというと、このシーンをのちほど”ヒロイン視点”で見ることができるっていうのが特徴になります。なので、彼女はどうしてここで恥じらっているのかを、ヒロインの目線でより細かく見ることができ、そこからまた意外な一面を感じ取ってもらえればと思います。
作中のある理由によりアイドルソング系にしてほしいという要望から、そこをベースにはしております。ですがエロゲソング自体が結構アイドルソングぽく感じておりますので、 特色を出すために少しずらしております。
イメージとして表参道のような小洒落た感じの陽キャアイドルのようなものをお願いした感じになります。女性向けアイドルみたいな? そのようなすこし不思議な感じに寄せてみましたのでぜひ聞いてみてください。
以上が、「ハジラブ」の企画とシステムを含めたポイントの内容になります。
長々と長文になりましたが生放送の内容をまとめたものになります。テキスト化されていない大部分の完全版はYouTubeにて配信中です。
ぜひそちらもご覧いただけると企画の全容をご理解いただけるかと思います。ハジラブに関するQ&Aは発売まで大募集中です。ブログトップにあるメールアドレスにご質問ください。徒然生放送&徒然生放送ブログをよろしくお願いいたします。