クロエの背中と膝の下に手を入れると、ゆっくりとその体を持ち上げる。
クロエ「ちょ、あなた、いきなり何を……!?」
相馬「保健室に行きたくても行けないんだろ? だったら俺が連れてってやろうと思ってさ」
クロエ「だからって、こんないきなり……!」
めずらしく顔を真っ赤にして、必死に抵抗をみせるクロエ。
クロエ「そ、それに、人に見られちゃってるじゃない……!?」
相馬「ああ、それならさっきお前が俺の頭を撫でてた時点でガン見されてたから、今さら気にするな」
相馬「行くぞ?」
なるべく体が揺れないように気をつけながら、ゆっくりと歩き始める。
クロエ「……」
相馬「そんなに拗ねるなよ。というかマジで嫌なら下ろすけどさ」
クロエ「……別に」