心地いいふわふわした胸の感触に包まれたまま、腕がとろけてしまいそうな気さえする。
めずらしく、いたずらっぽい笑顔を浮かべるジル姉。
しかしそんな笑顔とは反対に、ジル姉の少し早いくらいの胸の鼓動が腕を通して伝わってくる。
相馬「それじゃ行くか。というかこんなに密着して歩きづらくないか」
ジルコニア「ううん! 全然平気だよ」
相馬「ならいいけど、転ぶなよ?」
ジルコニア「大丈夫だよ。だってもし転びそうになっても、ソウくんが絶対に助けてくれるから♪」
相馬「――ッ」
……こういう信頼は嬉しい反面、変にくすぐったい。
相馬「まあな。それじゃ、行くか」